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2010-10-22 (Fri)
僕はその人のことが本当に好きでたまらなかった。
眩しくて、太陽みたいで、だからただ寄り添っていたかった。


でも君は僕を遠ざけた。
願っても望んでも尽くしても、何をしても絶対に手に入らなかった。
なんでもしたけど、ダメだった。
あなたのせいじゃない、ただ一人になりたいのだと君は言った。


だから僕はその人の前から消えてしまうしかなかった。
それだけが、僕に出来る唯一のことだった。




それでもなお、僕は愛し続けた。
その存在を。
ただ、元気でいてくれればいいと思った。
もう二度と会えなくても、元気で幸せになってほしいと願った。
そう祈ることしか、僕に出来ることはなかった。





あの頃の僕は、こんな風に思っていた。
君は僕がどれほど必死だったか知らないだろう。
あれほど打ちのめされたことは、ちょっと思い出せない。

でも、後悔はしていない。
あんなにも純粋に人を愛したのだ。
例えそれが僕の独りよがりだったとしても、僕は自分の気持ちに嘘をつくことも誤魔化すこともせず、まっすぐに君を愛したのだから。

だからこそ、いま懐かしく思う。
君のためになんでもした、あの頃のことを。


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Carolina / Chico Buarque
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| 掌編 | COM(0) | TB(0) |
2010-10-20 (Wed)
歌を歌っていると、歌詞から勝手な妄想をしたり、主人公の背景を勝手に設定しているようなことがよくあります。


でもそれって、お題を与えられて作る小説のようなものというか、そんな文章が出来るんじゃないかとふと思ったんです。
結構小説家の方も、曲のタイトルを使った掌編集とか出してますよね。
それに似たものというか、さらにミニマムなものですが、ちょっと試しに文章にしてみようかしらなんて思いつきまして。


文章を書くという作業は、時として思いがけなく潜んでいた自分の想いに気づくきっかけになります。
そういう意味でも、結構これは興味深い作業かも。


そんな訳で、これから不定期で、そんな文章を載せて行こうかなと思います。
さて、何が出てくることやら。


*ブログタイトルに【掌編】をつけたものは、タイトル曲をテーマにした文章を載せます。

*歌詞と曲からのインスパイアで書きますので、実際に書かれた背景などは考慮しない場合があります。


第一作目は【カロリーナ】です。
乞うご期待!
| 掌編 | COM(0) | TB(0) |
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