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2009-08-13 (Thu)
この間、ジョビンの伝記的な本「アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男 (単行本) エレーナ ジョビン (著), Helena Jobin (原著), 国安 真奈 (翻訳)」を読み終わりました。

アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男
(1998/10)
エレーナ ジョビン

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分厚い本なのでなかなか進まず、常に持ち歩いては時間を見つけて読みました。
先日もあるカフェで、時間潰しに読みはじめました。
ipodで「シナトラ・シングス・ジョビン」を聴きながら。


本は終章に入っていました。
伝記で終章ということは、その人の晩年が書かれる章です。
そのことにあまり気に留めず、うっかり読み進めてしまいました。

そのまさに亡くなる瞬間の描写はあまりに壮絶でした。
そして、その知らせを聞いた家族の様子は、作者がジョビンの妹だからこそ書ける緻密さで。

兄を失った悲しみに自分も取り乱す中で、幼い兄の子供達に直ちに事実を伝えなければいけないつらさ。
言葉を濁して説明する中で幼い娘ルイーザ(アルバム「アントニオ・ブラジレイロ」の「マリア・ルイーザのサンバ」で歌ってるあの女の子)が、「お父さんは死んじゃったのね?」とまるで大人のように察して筆者に語りかける様子。
死の直後の亡骸に「あなたは神様になったのね…」と取りすがって泣き崩れる妻・アナ。
瞬く間にTVやラジオの速報が流れ、ブラジルは3日間国中が喪に服したこと。
初めの結婚指輪を大切なキーホルダーに通してずっと持ち続けていたジョビンと、それを形見としてアナがテレーザ(初めの奥様)に届けさせた事。

読みながらあまりのリアリティに、深い喪失感を覚えました。

しかも、その時イヤホンからはシナトラの深い声で“sabia”が流れていて。

アメリカで大きな成功を収めながら、ずっとブラジルに帰りたがっていたジョビン。
ニューヨークの病院で、術後の経過不良で亡くなったジョビン。
Sabiaの冒頭「帰って行こう、帰っていこう、私の場所へ…」という歌詞が、まるでジョビンの心の声のような気がして。

胸がいっぱいになってどうにもならず、やむを得ず化粧室で号泣。
出先で読んだ事を今更ながら後悔したのでした。


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そんなわけで、しばらく歌っていなかったsabiaの譜面を、改めて書き始めました。
次のライブで、歌えるといいのですが。

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