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2010-10-22 (Fri)
僕はその人のことが本当に好きでたまらなかった。
眩しくて、太陽みたいで、だからただ寄り添っていたかった。


でも君は僕を遠ざけた。
願っても望んでも尽くしても、何をしても絶対に手に入らなかった。
なんでもしたけど、ダメだった。
あなたのせいじゃない、ただ一人になりたいのだと君は言った。


だから僕はその人の前から消えてしまうしかなかった。
それだけが、僕に出来る唯一のことだった。




それでもなお、僕は愛し続けた。
その存在を。
ただ、元気でいてくれればいいと思った。
もう二度と会えなくても、元気で幸せになってほしいと願った。
そう祈ることしか、僕に出来ることはなかった。





あの頃の僕は、こんな風に思っていた。
君は僕がどれほど必死だったか知らないだろう。
あれほど打ちのめされたことは、ちょっと思い出せない。

でも、後悔はしていない。
あんなにも純粋に人を愛したのだ。
例えそれが僕の独りよがりだったとしても、僕は自分の気持ちに嘘をつくことも誤魔化すこともせず、まっすぐに君を愛したのだから。

だからこそ、いま懐かしく思う。
君のためになんでもした、あの頃のことを。


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Carolina / Chico Buarque
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